歯周病の症状、原因、治療、予防方法は?

歯周病の症状、体への影響、治療、歯科医院の選び方、予防について紹介します。

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歯周病とは?

歯周病とは歯の周りの組織が、細菌によって犯されていく怖い病気です。膿が出て歯を支えている歯槽骨が溶けるので、昔は歯槽膿漏と言われていました。

歯周病の原因は、プラークです。プラークが固まり、やがて歯石に変わります。その歯石が蓄積されて、歯茎の奥に付着します。

歯茎の奥に付着した歯石は、空気に触れづらくなりガラリと種類を変えて、歯の周りの組織に悪さをします。好気性菌から嫌気性菌になるのです。

歯周病の菌は歯茎の炎症を起こし、歯を支えている骨の歯槽骨を溶かしていきます。やがて歯の支えがなくなり、歯が抜け落ちます。

歯周病の原因

先ず歯周病を起こしてしまう原因について考えてみましょう。歯周病が発症してしまう原因は食事等によって歯に付着してしまったままの歯垢(プラーク)の中にいる「歯周病原菌」によって引き起こされます。

この歯垢は全体のほぼ80%が細菌の固まりであるとされており、200から300種類もの細菌が住んでいると言われており、その中で10種類程度の歯周病原菌がいるとされております。

この歯周病原菌は空気を嫌う性質を持っており、繁殖する為にはジメジメして奥まった狭い環境が適しているとされており、人の口の中の歯と歯肉の隙間にある「歯周ポケット」と言われる場所が適しております。

その歯周ポケットに住み着いてしまった歯周病原菌をそのまま放置してしまうと、歯茎の下に有る歯槽骨と呼ばれる骨を溶かし始めてしまいます。

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歯周病の症状

歯周病の怖いところは、症状が出た頃には手遅れと言うことです。歯周病の症状は、

  • 歯茎からの出血
  • 口臭
  • お口の中の粘つき
  • 歯の動揺、噛むと痛い 
  • 膿が出る
  • 歯の根っこの露出
  • 歯石の蓄積

この症状になりますが、自覚症状が出にくいのでわかった頃には重度の症状が多いのが現実です。

歯周病は歯周病原菌によって歯槽骨が徐々に溶かされて行き最後には歯が抜けてしまいますが、症状が進んで行く過程ではいくつかの確認出来る症状が有ります。

歯周病が進んで行く初期段階では、歯肉炎と言われる症状が起こります。歯肉炎は歯肉部分が赤く腫れ上がる等の症状が起こり、指で赤く腫れ上がった歯肉を押すと痛みを感じたりします。

この段階で治療を行わない場合には歯周炎に進行してしまいます。歯周炎は軽度、中度、重度と分類されれおり、現れる症状としては歯肉の赤みや腫れ、歯茎からの出血、口臭が強くなる等があります。

歯肉の赤みは人によっては赤い色と言うより、紫色になってしまったりしますので、健康なピンク色の歯肉の色とは明らかに異なって見えます。

更に、症状の進んでしまうと、歯周病原菌によって歯槽骨が溶かされ歯がグラついてきます。又、この頃になると歯肉が下がってくる為、歯が長く見えたりする場合も有ります。

そして最後にはグラついていた歯が抜けてしまいます。人の身体は口から食べ物を取る事で生きて行く為のエネルギーを取る事が出来ますので、歯が抜けてしまう事で食事等へ支障をきたしてしまう事になります。

歯周病の体への影響

歯周病は、お口の中だけの問題ではありません。血液を通して歯周病菌が体全体に周り、脳梗塞や動脈硬化、心筋梗塞を引き起こすと言われています。

また重度の歯周病は膿が出るので、食事の度に食べ物と一緒に膿を飲み込んでしまい、大変不潔です。歯もグラグラと動くので、噛む度に痛くしっかりと咀嚼できません。

その結果、余り噛まないので胃に負担がかかります。食事の楽しみも減り、食べやすい食べ物を選ばなくてはいけません。

歯周病の治療

歯周病の治療は、時間がとてもかかります。虫歯の治療のように、削って新しい銀歯や白いが入るわけではないので、「治った!」「変わった!」と言う感覚が、患者さんに伝わりづらいのです。

患者さんのモチベーションが下がらないように、長期の治療をするのが非常に難しいのです。治療の手順は、問診を行いレントゲンと歯茎の検索の精密検査をします。

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精密検査の結果をみて、歯周病の軽度・中度・重度を決め、歯科医師と歯科衛生士で治療計画を立てます。軽度から重度までは、始めは同じ事をします。

歯科衛生士による、プラークコントロールやスケーリング(歯石除去)をします。ある程度歯石が取れて綺麗になると、ブヨブヨとして炎症を起こしている歯茎が少し引き締まります。

引き締まった所で、歯茎の中の歯石を取ります。歯茎の上の歯石を取ることで、歯茎の中の歯石が見やすく取りやすくなります。

また、痛みも軽減されます。ここまで来るのに、10回くらいは通院します。歯石除去をしながら、歯ブラシ指導と食生活指導もしてもらいます。

歯茎の中の歯石取りが進むのと併用して、ルートプレーリングも行います。ルートプレーニングとは、歯の根っこに付着した歯周病菌によって汚染されたセメント質や、歯茎を除去することです。

歯周病の全ての歯が、この治療を終えると、もう一度再評価としてレントゲンと歯茎の検査の精密検査を行います。

再評価で歯周病の進行が止まったり、進行が遅くなっているようなら、定期検診毎に診ていく事になります。中度や重度の場合は、これらの治療に歯周外科的処置が加わります。

フラップオペレーションといい、歯茎を一度歯槽骨から剥がし見えやすくした状態で、歯の根っこに付着した歯石や汚染された歯茎を取ります。

縫合した後、歯茎にパックをして帰ります。7日後に糸とパックを取ります。その後、歯茎の回復をみて精密検査をし再評価します。

歯槽骨が溶けて無くなっている場合は、人工的に骨を再生する処置もあります。こちらも、麻酔をして歯茎をめくる外科的手術になります。

歯周病を引き起こしやすくすること

歯ぎしり食いしばり→歯がグラグラと揺らされて、歯と歯茎の間に隙間ができ、汚れが入り込む。

  • 不規則な生活→食生活が乱れ、歯周病になりやすい
  • ブラッシングができていない→汚れがあると、歯周病になりやすい
  • 喫煙→タバコを吸うと毛細血管が収縮し、歯茎が悪くなりやすい。また、歯周病の治療をしても良くなりづらい
  • しばらく歯医者に来院していない→知らないうちに歯石がたまり、歯周病になっている
  • 家族、パートナーが歯周病である→歯周病はうつります

歯周病の予防

歯周病の予防は、簡単です。痛みや気になる所がなくても、定期的に歯科医院へ通い定期検診を受けることです。

歯科衛生士によるブラッシングを受けることで、的確にプラークコントロールができ、歯周病の予防に繋がります。

「たかが歯磨き」と思っている方も多いかもしれませんが、適切なブラッシングが一番大切なのです。定期検診の度に、クリーニングをしてもらいましょう。

クリーニングでも、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)は特におすすめです。

PMTCは歯科医師または歯科衛生士しかできない、プロによるお口の中の清掃です。特別なクリーニング専用の器具や機械を使い、口腔内を綺麗にします。

この専用の機械と器具は、訓練して熟知した人しか使用できません。超音波の器具で、歯茎の周りや歯茎の中を綺麗にしてもらう事で、プラークや歯石だけではなく、細菌の層を分解することができます。

仕上げに歯の表面を磨いてもらい、ツルツルに仕上げます。歯の表面をツルツルにすることにより、汚れがつきにくくなります。

定期検診の期間は、患者さんによって異なりますが、どんなに忙しくても6ヵ月に一度は、歯医者さんで検診しましょう。

何も問題なくブラッシングも完璧な方は、1年に1回の定期検診でも大丈夫です。

歯科医院の選び方

今やコンビニより多い、歯科医院です。患者さんも、歯科医院選びに迷います。そこで歯周病に力を入れて取り組んでいる、歯科医院の選び方を教えます。

歯科衛生士がいる

歯科衛生士は歯周病治療やブラッシング指導、クリーニングを訓練してきたスペシャリストです。必ず歯科衛生士が勤務している、歯科医院を選びましょう。

予防歯科に力を入れている

ホームページや看板や診療科目に、「予防歯科」と記載している歯科医院を選ぶと良いでしょう

ただ、歯を削って治すだけの歯医者は良くありません。悪くならないように、予防歯科に力を入れている歯科医院を選びましょう。

歯周病に詳しい先生がいる歯科医院を選ぶ

ホームページや先生の紹介に、歯周病学会認定医など書いてあると思います。

歯周病学会で勉強している、先生を選びましょう。歯周病学会認定歯科衛生士が居る、歯科医院もあります。こういった、歯科医院は間違いなく、歯周病に詳しく力を入れています。

まとめ

歯周病は自覚症状が現れにくい、恐ろしい病気です。症状が出たときには、重度の場合が多いです。しばらく歯科医院へ行ってない人は、検診も兼ねて来院してみると良いでしょう。

歯は再生しません。1度失うと元には戻れないのです。お口の健康は、体全体の健康に繋がります。歯を失う前に、歯周病チェックしてみて下さい。

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