背骨が曲がる脊柱側わん症は思春期の女子がなりやすい?

子供の背骨の病気「脊柱側わん症」の症状や原因、治療法、なりやすい人、簡単にできるチェック方法など紹介します。

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せきちゅう側わん症の原因、なりやすい人

脊柱側わん症あまり馴染みのない病気ですね。

脊柱というのは前や後ろから見るとほぼ真っ直ぐなのですが、それが何かの原因で曲がってしまう病気です。

子供100人に1人、思春期になりやすい一般的な病気といえます。

女子は50人に1人となりやすくなっています。

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真っ直ぐでなければいけない背骨がS字になって、正面から見ても横から見ても湾曲してしまいます。

脊柱側わん症というのは二次元的平面的な変形ではなく3次元的な変形、つまりねじれを伴った変形をします。

これによって肋骨の変形が起こって、胸郭といって上半身全体の骨格の異常が生じてしまいます。さらに肺の形も変形してしまいます。

この骨格や肺だけではなく全身に様々な障害が生まれてくる病気です。

側わん症のタイプは様々ですが、その中でも最も多いタイプがあって原因はいまのところわかっていません。

しかし、なんらかの遺伝子が関与しているのではないかと考えられています。

思春期という時期に遺伝子が働き始めて、その時期に身長が伸びたり成長します。この2つのことが重なり合って病気が発症し進行してしまうのではないかと考えられています。

成長期というのは骨が成長します。骨が成長するということは骨が変形する時期なので脊柱の変形の可能性が少なくともあるということです。

また、いろいろな遺伝子が複雑に絡み合い環境因子(生活をとりまく環境)も絡んで進行すると言われています。

最も多いタイプの側わん症のことを特発性側わん症といいます。このタイプの特徴は、

  • 側わん症の80%を占める
  • 100人に1人に発症
  • ほとんどが女子
  • 12歳前後で発症・進行しやすい

女子は初潮があるので、初潮の2年前後で側わん症が発症しやすくなっています。

発症してすぐの頃は自覚することは難しいのですが、ある程度進行することで側わん症を自覚していき中等度になると心理的ストレスを感じるようになります。

さらに重度になると腰痛や背中の痛み、呼吸器や心臓の障害などいろいろな部分に影響がでてきます。

早く発見して自覚することが大切になってきます。そこで簡単なチェック方法を紹介します。

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立ち姿勢チェック

チェックする項目は、

  • 肩の高さ
  • 肩甲骨の突出
  • ウエストラインの左右差

前かがみチェック

お辞儀の姿勢をとってもらってまえかがみになってもらいます。

そして後ろか頭の方から見て背中の状態をチェックします。

背中や肩に隆起していう部分があった場合は側わん症の可能性があるので診てもらった方が良いと思います。

脊柱側わん症の治療方法

治療は整形外科の専門医のもとで主に経過観察、装具、手術のいずれかで対処します。

軽度の場合はほとんど問題はないので、半年〜1年に1回レントゲンを撮って側わん症になっていないかを確認するだけで大丈夫です。

中等度になると装具療法が有効になってきます。コルセットをつけるのですが、有効性は90%と高く悪くならずに済みます。

3〜6ヶ月に1回レントゲンを撮って側わん症が進行していないかを確認します。

重度の場合は手術が必要になります。

チタンやコバルトコロムという合金でできたものを背骨に設置します。背骨は神経や心臓、肺など危ないものがたくさんあります。

それをうまく避けてこの金属(インプラント)を設置して、ロットいう棒を設置して矯正していきます。

以前はこれを引っ張って矯正していましたが、現在はロットを回して矯正していきます。

難易度が高く大掛かりな手術ですが、手術後は背骨が真っ直ぐになります。

出血が多くなる手術となりますので、手術が決まった患者さんは数週間前から自分の血液を抜いてそれをためて、それを手術中に戻す自己血輸血をします。

そして、手術中に出た血液も回収して洗って戻す回収血輸血もします。これらを併用することで出血に対する対処することができます。

100%安全であるということはありません。しかし、技術や機械、医学の進歩によってかなり安全に行われるようにはなりました。

感染症や合併症の可能性もあるので考慮しなければいけません。

側わん症の程度にもよりますが3〜6時間程度の手術になります。

手術後は1週間程度で歩くことができ、2週間後には退院することができるので、トータルで約3週間という期間が必要になります。

軽度や中等度の側わん症の方であっても進行する可能性はありますので、1〜2年に1回は経過観察を怠らずに検査しましょう。

子供が自分で見つけて自覚することは難しいことなので、周りの大人たちが見つけて早めの対処をしてあげることが大切になってきます。

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