回避型愛着障害とは?原因、似ている病気は?

回避型愛着障害とはどんな病気か、原因、対処法について紹介します。

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回避型愛着障害とは?

回避性愛着障害とは、幼少期に母親や愛情を注いでくれるはずの保護者との愛着形成がうまくいかず、情緒面での安定を得られなかったため、人間関係や社会性において問題行動を起こしやすい傾向がある、愛着障害の3つの分類のうちの一つです。

愛着障害の種類には、回避型愛着障害の他に不安型愛着障害、愛着軽視型愛着障害があります。

回避型愛着障害の人は、愛されたいけれど人に近づいて嫌われるとストレスだから近づけない、一人でいたいけれど寂しい、などの分離した2つの気持ちを1人で抱えている状態。

双極性障害や統合失調症(旧:精神分裂病)と、神経症の間である境界性パーソナリティ障害の、混乱した自己表現や愛情表現を行います。

恋愛中や結婚中は、パートナーからの愛情表現を不快に感じたり、申し訳なく感じてしまうため、本人が愛情あるパートナーシップの喜びを感じられないのも、苦しいところでしょう。

回避性愛着障害の原因

回避型愛着障害の人は、幼少期にネグレクトなどの虐待を受けたり、両親との死別で精神的ショックを受けた、兄弟間差別などで、著しく自己肯定感を損なった状態で育ったなど、保護者からの愛情を受けられなかった、または本人が保護者からの愛情を感じられない心理的状態にあったなどの理由で発症します。

家族の中に安心できる場所がない、機能不全家族で育った場合も、回避性愛着障害の原因になります。

心療内科や精神病院を受診すると、境界性パーソナリティ障害や発達障害など、コミュニケーション力が低く暴力的な側面のある精神病・脳疾患と間違われ、本人が回避性愛着障害だと気付いていない可能性もあります。

発達障害や境界性パーソナリティ障害と間違われやすい理由

回避型愛着障害は、愛着障害の一種なので、他の愛着障害(不安型・愛着軽視型)に移行する場合もあり、比較的行動基準の変動性が高い障害です。

愛着軽視型のスタイルが強く出ているときは、他人への関心の薄さや興味の薄さから、発達障害や自閉症と間違われるリスクが高まります。

一方、回避性愛着障害の人が強いストレスに晒されると、不安・回避型愛着障害というスタイルに発展し、ちょっとした刺激で激高したり、混乱や精神病様症状が露骨に出るため、境界性パーソナリティ障害と診断されやすいのです。

境界性パーソナリティ障害とは?

回避型愛着障害の人は、不安型愛着障害の人と結婚することが多い回避性愛着障害は、大人になり、恋愛や結婚という場面において回避性恋愛依存症という形で表出する場合があります。

回避性愛着障害は、不安型愛着障害と相互に惹き合う関係性を持ち、夫が回避性愛着障害、妻が不安型愛着障害、またはその逆のカップルとして相互に共依存していることが多くあります。

恋愛面で回避性愛着障害が出るとき、大抵はパートナー(不安型愛着障害)の要求に応えられないことに関する叱責がストレス原因となり、回避性愛着障害を境界性パーソナリティのように見える不安定な状態へ発展させます。

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また、不安・回避性愛着障害に発展した回避性愛着障害の人は、DVや暴言として相手を攻撃する形で表出する場合があります。

DV夫(回避性愛着障害)と耐える妻(不安型愛着障害)の、一見不思議な共依存関係が成り立つことも。

恋愛やパートナーシップでは、回避性愛着障害は回避性恋愛依存症となり、不安型愛着障害は恋愛依存症として現われます。

回避型愛着障害の人は、怒りや悲しみなどの強い感情を簡単に抑えることができますが、それは不安・回避性愛着障害に発展する以前の話。

強いストレスを感じたくないために感情を抑え、感情を感じることも抑制してきた回避性愛着障害の人が、強いストレスに晒されると(それが例え強い愛情表現であっても)混乱と恐怖を感じ、不安・回避性愛着障害として不安定な精神状態に陥ってしまうのです。

回避型愛着障害の人は子供として育っていない

回避型愛着障害の原因は、虐待や死別といった、愛されたいのに愛されない現実への強い否定感、強い自己否定に他なりません。愛されない現実を受け入れなくては生きていけなかった回避性愛着障害の人は、愛されない環境に適応し、やっとのことで日々を過ごしてきました。

そんな回避性愛着障害の人が、一番不快に思うのが、誰かを愛すること、誰かに深い興味を抱くことです。愛を感じると、愛を失うことを連想してしまうのです。

しかし、本人はただ、愛情表現が不快だ、としか感じないため、その不快感を振り払うために、DVなどの過剰な攻撃性を発揮してしまうのです。

回避性愛着障害の人は、子供時代に子供らしくのびのびと育てる環境にいなかったため、大人びた雰囲気を纏っており、不安型愛着障害の甘えたい・依存したい人から見た最適な依存先となり得るのです。

現在子供に回避性愛着障害が見受けられる場合

愛着障害全般がそうですが、回避性愛着障害の子供は、親から危険を察知している場合が多く、常に不安と戦いながら家庭生活を続けています。

現在、ご家庭や学校で回避型愛着障害の子供がいるとしたら、それは回避性愛着障害の子供の親や保護者も、子供に適切な愛情を注げない状況に追い込まれている確率が高いのです。

子供の回避性愛着障害に気付いたら、その親や保護者に手助けできることがないか、気を配ってあげることで、間接的に傷ついた子供の心を救うことができます。

まとめ

回避性愛着障害を抱えたまま大人になり、恋愛や結婚生活、仕事など、多くの人間関係で不協和音を奏でている方も、愛着障害は精神病や先天性の病気ではなく、成長過程で身に着けてきた愛着スタイルであり、複合的な精神症状がない場合は、投薬治療を行わずに治すことも可能であること、人を傷つけずに愛せることに希望を持って下さい。

回避性愛着障害で人間関係がうまく築けず、複合的に精神不安症状や精神病を抱えている方は、専門医と治療を行いながら、認知療法やインナーチャイルドケアなどを行い、幼少時に傷ついた心を癒すことで症状を改善していきましょう。

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