パーキンソン病患者への対処や対応方法

パーキンソン病の患者さんの家族などから「病気の本人とどのように接したら良いか?」「家の中で動きやすくするには?」「飲みにくそうですが?」「医療や介護の支援は受けられますか?」と言った相談が多いです。このようなパーキンソン病の家族ならではの悩みを解決していきたいと思います。

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パーキンソン病患者自身と周りができる対処

治療で良くなることを理解

パーキンソン病は薬を服用しちゃんと治療すれば良くなるということを患者さんとその家族が理解していなければいけません。

薬をきちんと使う

薬の効果を100%引き出すためにはきちんと薬を飲まなければいけません。きちんと飲めていないから効果が不十分ということも少なくありません。自己判断で薬をやめたり、変えたり、飲み忘れは注意して下さい。

姿勢を注意する

パーキンソン病は、前屈やななめ、前かがみ、姿勢の障害がでやすい病気です。患者さんは結構自覚できていない方が多いです。ずっとその姿勢でいると動きにくくなったりするので、優しく指摘してあげると良いと思います。

褒める

患者さんはかなり良くならないと自覚できません。なので周囲の方がちょっとしたことでも褒めてあげると気持ちが上向きになってモチベーションが保てます。

・大きな声でゆっくり会話

パーキンソン病の患者さんは声が小さい声になりやすいです。他の方が大きな声でゆっくり会話をすると、そのリズムに乗って本人も大きくゆっくり話しやすくなります。あと話せる環境を作ってあげることも大切です。

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家の中で動きやすくするには

パーキンソン病の患者さんは広い所が基本的に歩きやすくて、曲がり角や狭い道などがすごく通りにくいです。なのでできるだけ家の中をスッキリ移動しやすく、転びにくい状態を作っていくのが大切です。例えば廊下に手すりを付けたり、段差をなくしたり、小股になり過ぎないように床にテープを貼ってあげるなどの工夫が良いと思います。

飲みにくそうですが

パーキンソン病が進行すると舌やのどの動きが障害されて食べ物や薬が飲みこみにくくなります。これをえん下障害と言います。えん下障害の与える影響は「食事を十分とれない」「薬をうまく飲めない」「誤えん→窒息、肺炎」などがあります。

薬を飲めないと動けなくなるので食事がとれなくなります。物が詰まってしまうと窒息死、そのまま肺にいってしまうと肺炎になってしまうことがあります。

えん下障害のタイプ

  • 食事、薬の服用に時間がかかる
  • よだれがよく出る
  • この1年で体重が減った

えん下障害は自覚しにくく、1人1人症状が違うと言われています。上記のような症状があった場合は主治医などにご相談下さい。

食べ物を細かく切ったり、食べやすくする工夫も必要です。症状がひどくなって完全にものを食べられなくなった場合などは、鼻からチューブを入れたり、胃に穴をあけそこから栄養や薬をいれたり(胃ろう)することもしていかなければいけません。

医療や介護の支援は受けられるか

パーキンソン病の支援は大きく分けて2つあって、特定疾患と介護保険があります。特定疾患は国が定める難病で、認められれば医療費の助成金などが受けられます。

ただパーキンソン病の場合は進行度(ヤール重症度)で受けられるか決まります。1~5度まであります。

1度は片側に症状。2度は両側に症状。3度は活動がやや制限。4度は介助が必要。5度は車いすなど。3度以上の患者さんで、日常生活や通院で部分的に解除を要する場合は対象になります。

介護保険は、要支援と要介護があります。要支援は日常生活に支援が必要で、症状の改善が期待できる患者さん。要介護は何らかの介護が必要な患者さん。介護保険の対象者は通常65歳以上なのですが、パーキンソン病の患者さんは40歳からとなっています。

どのようなサービスを受けられるのかというと、訪問サービスや施設サービス、住宅改修、車いすに費用補助などがあります。

訪問サービスでは、入浴、食事、家事、看護、リハビリなど。施設サービスでは、デイサービス、デイケア、入所など。サービスの内容は要支援と要介護で異なります。

また身体障害者手帳の交付による支援や、障害者自立支援法による支援を受けられることもあります。

パーキンソン病の患者さんや家族の方が情報交換できる「全国パーキンソン病友の会」というものが全国各地にあります。東京に本部があってほとんどの都道府県に支部があります。

03-5318-3075(本部)患者さん1人でなく周りの方の支えも大事になってくる病気です。みんなで支えあいましょう。

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