脳腫瘍の種類|症状や治療方法は?

脳腫瘍と聞くと命の危険がある病気と考える方が多いと思いますが、実際60%は良性の腫瘍です。脳腫瘍の種類や治療法など紹介します。

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脳腫瘍の種類

良性の方の治療は進歩しているので、腫瘍が原因で命を落とすということはありません。悪性の場合は命に関わることはあります。

それでも脳の機能を保ちつつ生存期間を伸ばす治療は進んでいます。脳腫瘍は元となる細胞によっていろいろ分類されます。

グリオーマ

日本語いうと神経膠腫と言います。脳の内部にできる腫瘍で脳腫瘍の25.8%を占めます。前頭葉と呼ばれている場所の近くにでき、前頭葉は思考や感情などを司る部分です。

脳はに言語や運動などそれぞれが司っている部分があるので、手術を行う際はそれらを傷つけないように十分に注意して行われます。

また髄膜腫などの良性の腫瘍の場合は脳と腫瘍の境界がはっきりしているので、その部分を摘出することはそう難しくないとされています。

一方、悪性の場合は正常な脳組織に染み込むように腫瘍が入っていく性質があるので、境目がわかりずらく完全に摘出するのは難しいとされています。

治療は術中MRI、ナビゲーション、5アミノレブリン酸、覚醒下手術などの手術を行い、安全に摘出するため様々な工夫をされています。

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髄膜腫

頭蓋骨の内側にあるくも膜の細胞が増殖して腫瘍になるもので最も頻度が多く27%となっています。

くも膜から発生して脳を圧迫しながら大きくなっていきます。良性の腫瘍なので小さいうちは害がありませんが、大きくなると脳が圧迫されて体に不調があらわれるようになります。

そのため腫瘍の大きさが治療の選択に大きく関わっていきます。原則として3センチ以上の腫瘍の場合脳を開いて腫瘍を摘出する手術を行います。

3センチ未満の場合原則として経過観察となります。半年〜1年ごとに腫瘍が大きくなっていないか画像検査を行います。

手術が原因で命を落としてしまう可能性はおよそ1%となっています。なので高齢者の方や症状がない方は3センチを超えていても経過観察する場合もあります。

治療後は手術の際に摘出したものを病理検査で良性かどうかを確認します。良性であって全て摘出できた場合は完治となり退院後の治療も必要ありません。

細胞が残っていて再発してしまうことや新しい脳腫瘍ができる可能性もあるので数年間は画像検査を行うことをオススメします。

全体の5%ほどは悪性のもので、悪性だった場合は手術後に放射線治療を行います。放射線治療には通常の放射線照射とたくさんの方向から照射する定位照射があります。

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定位照射にはガンマ線を使うガンマナイフとX線を使うサイバーナイフとがあります。近年期待されている治療法です。

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下垂体腺腫

ホルモンを分泌する下垂体にできる腫瘍で18%となりますが、ほとんどが良性のものです。

下垂体の上には視神経があり、視神経とは目からの情報を脳に伝えるものなので、これが圧迫されると視野が狭くなったり弱くなったりします。

この場合の視野狭窄は外側からくるので、よくあるのは車をバックさせた時にぶつけてしまって気がつくことがあります。これは特徴的なサインと言われています。

ホルモンを分泌される場所なので、プロラクチンが多く分泌されると月経不順乳汁分泌(妊娠していないのに母乳がでること)といった症状が出ることがあります。

この腫瘍は女性に発見されやすいと言われています。副腎皮質刺激ホルモンや成長ホルモンが過剰に分泌されると血圧の上昇顔の変化してくるなどの症状がでることもあります。

下垂体腺腫は症状によって治療の選択が変わってきます。プロラクチンの過剰分泌している場合はドパミン作動薬などのホルモン剤治療を行います。

ホルモン剤治療によって下垂体腺腫が小さくなることもわかっています。プロラクチン以外では主に内視鏡治療が行われます。

鼻から内視鏡を入れるので危険が少なく外側から見える傷もありません。これも病理検査を行って良性であって全て摘出された場合完治ということになります。

症状が残っている場合は降圧薬やホルモン剤などを使った薬物治療を続けます。悪性は1%あり、その場合抗がん剤と放射線療法を併用していきます。

シュワン細胞腫

聴神経や顔面の三叉神経などの末梢神経に腫瘍ができるもので10.7%です。

グリオーマは悪性の場合が多く髄膜腫、下垂体腺腫、シュワン細胞腫はほとんどが良性です。

こんな症状が出たら注意

  • 起床時の頭痛
  • 気持ち悪くないのに吐く片側に起こるしびれや運動麻痺
  • てんかん発作
  • 言葉が出にくい

このような症状がでたら神経内科や脳神経外科を受診してMRI検査などを受けて下さい。

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