狭心症の治療の種類|バイパス手術、カテーテルなど

狭心症の治療方法も進歩してきて、カテーテルという管を使った治療が特に注目されています。カテーテルの中にはステントと呼ばれる金属が入っています。これを使用して詰まった血管を治療していきます。狭心症の治療について紹介します。

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心臓は1日に10万回以上も拍動していて、心臓そのものに酸素や栄養を冠動脈が供給しています。

この冠動脈が動脈硬化などによって詰まってしまったり、痙攣したりしてしまうとその先の筋肉(心筋)に十分な血液が送られなくなり、胸を締め付けられるといった症状が起きてきます。これが狭心症です。

狭心症の治療の種類

生活習慣病の改善

冠動脈が詰まってしまうのは動脈硬化が原因です。動脈硬化の主な原因は次のようなものとなっています。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 喫煙
  • 肥満
  • 脂質異常症
  • ストレス

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動脈硬化はこれらの生活習慣病から起こるので、血圧や悪玉コレステロール、血糖値などを低く抑えることが重要となります。

高血圧の方は食事で減塩し、糖尿病や肥満の方はカロリーを抑え、運動することも大切です。心臓の病気=運動してはいけないという考えてしまう方が多いのですが、ウォーキングなどの軽い運動は血流を良くしたり血管をしなやかにする効果があります。

負荷が少ない運動はもちろんですが、その患者にあった運動方法を担当の医師と相談して決めると良いと思います。

薬物療法

薬には大きく分けて4種類のものがあります。使い分けて服用していきます。

症状を沈めるもの

ニトログリセリンなど(舌下錠・スプレー)。携帯して症状が起きたらすぐに服用します。

症状を予防するもの

  • ベータ遮断薬
  • カルシウム拮抗薬
  • 硝酸薬

日常的に使用します。

動脈硬化を改善するもの

スタチンという薬でコレステロール値を下げます。動脈硬化でできてしまったこぶを安定させる効果もあります。

血栓を防ぐもの

アスピリンなどで心筋梗塞を防ぐため血を固まりにくくします。

これらの薬を使用しても症状を抑えられない方、悪化してしまう方がいます。そのような場合は別の治療を考えていく必要があります。

カテーテル治療

太ものの付け根や手首の動脈から冠動脈の方に入れて、ステントなどの治療器具を狭いところまで入れていきます。

動脈硬化が起こっている部分にたどり着いたらステントの部分を広げて、カテーテルを避けたらステントだけが広がったままの状態で残ります。

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それによって血管が広がり血液を送ることができるんです。この治療方法ができたのは今から20数年前ですが、当時はステントを入れた箇所に炎症反応がみられて膜ができ狭くなってしまってました(再狭窄)

10年前には薬剤溶出性ステントというものが登場し、再狭窄の可能性が数パーセントまで改善することができました。

薬剤溶出性ステントというのはステントの表面に薬剤がコーティングしてあって、膜ができてくるのを抑えるものです。

ステントを入れると血の塊(血栓)ができてしまい血管が詰まってしまいます(ステント血栓症)

ステント血栓症は抗血小板役(アスピリンなどの血液をサラサラにする薬)を長い間飲むことで予防することができます。

ステントは一回植え込んでしまうと取り出すことができないので慢性的な炎症を引き起こしてしまうことがあります。

そのなってしまうとステントを入れた部分にまた新しい動脈硬化が発生してしまうことがあります。また血液の流れによってステントが折れてしまったりして詰まりやすくなってしまうことも稀にあります。

生体吸収性スキャフォールドというものがあって溶けてなくなるステントとなっています。従来のように金属製でなく特殊な繊維を使って作られていて、数年以内に水と二酸化炭素に分解されて血管の壁に吸収されることが特徴です。

時間が経つとなくなるので新たな動脈硬化の発生を抑えることができるんです。海外ではすでに実用化されていて、日本でも2016年中に保険適用になる見込みです。

血管は半年ほどしっかりと抑えていれば縮まることはないので、溶けてなくなったから狭くなってしまうのではないかという心配はいりません。

生体吸収性スキャフォールドにも課題があって、金属に比べると広げる力が弱く動脈硬化が硬いと血管の拡張が不十分な場合があります。

また血管の壁に食い込まないで浮いてしまうと、そこに血栓がついてステント血栓症が起こる可能性が高くなってしまいます。

しかし、これらが改良されたものも次々登場される予定なので期待できます。

バイパス手術

バイパス手術というのは冠動脈の狭くなったところには手はつけず、血液の新しい通り道を作る手術です。

別の血管を使ってバイパスを作ります。新しい血管によって心筋に十分な血液が送られるようになります。

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バイパス手術 カテーテル治療
狭窄の影響が広範囲
高齢
持病 糖尿病や透析患者 脳卒中など他の病気

いろいろなことを考慮して治療法を選択していきます。心筋梗塞や狭心症が進行してしまうと心臓の機能が低下していき心不全になってしまうこともあるので、早いうちから心臓を守っていかなければいけません。

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