漢方と西洋学との違い|診断(四診)とは?

体に優しい漢方ですが、西洋学との違いや診断方法、診断の時のポイントなど紹介します。

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漢方薬とは?西洋学との違い

漢方治療は検査で異常が見つからない場合西洋医学的治療では不十分な場合に行います。西洋医学と漢方医学の違いは病気の捉え方と診断です。

西洋医学は病名を明らかにしてから治療し、原因と考えられる場所に対して治療を行っていきます。悪い反応が起こっているならばそれを抑止したり、メカニズムを排除したりしていきます。

例えば、咳や息苦しさがあって気管支喘息という病気の診断がつき、副腎皮質ステロイド薬や気管支拡張薬といった薬を使用して治療を行っていきます。

他に腰や冷え、皮膚などの治療を行っていてそれらを合わせると結構な量の薬を服用することになります。

漢方医学は病気に対する反応をみます(診断名は)。この例の方は抵抗力が不足している状態なので陰証という診断がされます。

老化現象ともいえる症状なので八味地黄丸という漢方が適応されます。一つ一つの病気そのものではなく、それを起こす体の仕組みを良くしていくという治療方法となります。

漢方薬

治療する手段として薬の種類が違ってきます。西洋学は人工的に化学成分、単一成分のものに対し、漢方薬は自然界にあるもの(多くは植物)で、2種類以上の生薬を使用して治療します。

人参湯の構成生薬は甘草(見た目はごぼう)、乾姜(乾燥した生姜)、薬用人参(おたねにんじん)、蒼朮(朮の一種)を刻んで煎じ薬で温かくして飲みます。

一般の人が飲むのは顆粒(エキス剤)で、煎じた液を濃縮して乾燥させているものです。

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証を診断するときのポイント

陰陽

陽証というのは病気に対して体の抵抗力・反応(新陳代謝が活発、熱が主体)、陰証は病気が進行すると抵抗力が不足(新陳代謝が低下、冷えが主体)となります。

気・血・水

体の中を循環して生命活動を支えているもので、それぞれが関わりながらバランスを保つことで健康を維持しています。

気は目に見えないエネルギーを示していて、気の働きが衰えて元気が無くなる状態を気虚、気の巡りが悪くなってのぼせたりする状態を気逆、気がどこかでつかえ喉がつかえたり抑うつになる状態を気うつといいます。

体のバランスをとっている自律神経ホルモンはは目に見えないもなので気のようなものです。

血は血液赤い液体を示していて、血液そのものだけでなく酸素や栄養を運ぶ働きを含みます。血の巡りが悪くなって動脈硬化が起こるような状態を瘀血、血の働きが悪く肌まで栄養が届きにくい状態を血虚といいます。

水はリンパ液や汗など血液以外の液体を示して、水の巡りが悪くなることを水滞といいますが、この場合むくみだるさが起こります。

漢方の診断(四診)

望診

顔色や皮膚の色、歩き方などを観察します。下の状態を診る舌診は診断に欠かせません。

聞診

咳の状態や声色を確認するなど耳で聞く診察で、呼吸の匂いなども確認します。

問診

自覚症状や病歴などの聞き取りで、漢方では症状を細かく把握することが大切になるため、体の状態や心理状態をできるだけ詳しく聞きます。

切診

直接手で触れて確認する診察で、脈をはかったりや腹部を圧迫したりして体の状態を確認します。

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