変形性ひざ関節症の治療は薬の前にサポーターを?

ひざ痛の多くを占める変形性ひざ関節症ですが、痛みは運動することによって改善することができます。

しかし、運動だけでは痛みを解消できないこともあります。そのような場合は薬やサポーター、湿布によって脳の痛み信号を減らすことなどをします。

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変形性ひざ関節症の治療はまず装具やサポーター

薬はあくまでも運動するための補助で、薬を飲む前にサポーターのような装具を試すことが良いとされています。

そのサポーターを使って運動できるかどうかを確認します。装具をつけることで違和感を感じていたひざがしっかりと安定され、守られているように感じます。

ひざやが悪くても筋肉が弱っていてもサポーターが負担を軽減してくれ、つけることによって運動ができるようになる場合があります。

装具はひざ関節の変形そのものを治すものではありませんが、ひざを外から固定して痛みを減らして動きやすくしてくれるんです。

特に歩くときに痛みが出る方はこのサポーターを試してみる価値があります。足底板という装具もあり、靴の中敷のようなパット状のもので靴の中に入れて使用します。

足の小指側が高くなり親指側が低くなるようにできていて、O脚の人に使われるものです。変形性ひざ関節症の患者の8割はO脚の人です。

気付かれていない人も多いのですが、変形性ひざ関節症のほとんどの人がO脚となっています。関節の内側に大きな負荷がかかってしまい、その部分の軟骨がすり減ってしまうんです。

足底板を使うことで脚が真っ直ぐになり、内側にかかる負荷を減らして痛みを減らすことができます。

サポーターも足底板も医療機関で作ることができます。市販のものもありますが、その人の脚の形に合ったものを使うのが間違いないと思われます。

変形性ひざ関節症の薬

薬は痛みがある場合、激しく痛む場合、関節液が溜まって痛む場合に使われます。

痛みがある場合の薬

外用薬と飲み薬があり、外用薬は塗り薬と貼り薬の2種類があります。外用薬はひざ関節に直接作用して脳で感じる痛みを減らすものです。

塗り薬にはローションタイプとゲル状タイプがあり使用感が違います。貼り薬は市販でも売られている湿布で、冷感タイプと温感タイプがあります。

冷たいものと温かいものの使い分けですが、そもそもひざ関節を温めるとか冷やすといった効果は湿布にはありません

冷感タイプの湿布にはメントールというものが配合されていて、皮膚で冷たく感じるだけで実際にひざ関節の中は冷えません。

温感タイプはカプサイシンというものが配合されていて暖かく感じるだけです。ひざ痛にはどちらを使っても問題ありません。

ただし、ひざが腫れている場合温感タイプを使うと皮膚の血流が良くなってしまって悪化したように感じてしまうので、そのような場合は避けたほうが良いと思います。

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湿布は一般的に副作用がないとされていますが、医療機関から処方される強い成分を含む強力な湿布は特有の副作用があるものがあります。

例えば湿布を貼った後に日光(紫外線)が当たることによって皮膚炎になることがあります。このような湿布を使った場合は1ヶ月くらい直射日光を避けるようにしましょう。

枚数制限がある湿布もあります。1日に2枚までしか貼れなく、何枚も貼ってしまうと飲み薬と同じくらい薬の血中濃度が上がってしまい、胃腸障害腎障害が起こってしまうこともあります。

外用薬はこのような副作用もあるので医師の指示通りに使って下さい。痛みがある場合の飲み薬には非ステロイド性消炎鎮痛薬のNSAIDsとCOXー2選択阻害薬があります。

また解熱鎮痛薬であるアセトアミノフェンは脳に作用することで痛みを抑える薬です。これらの薬にもそれぞれ副作用があります。

NSAIDsは胃腸障害や腎障害、COXー2選択阻害薬は胃腸障害は少ないのですが、腎障害は怒ってしまいます。

アセトアミノフェンは副作用は少なく使いやすい薬ですが、肝機能障害が起こる場合があります。

ガイドラインには薬の服用期間は載っていませんが、約1ヶ月程度と考えられています。なので痛みが和らげば中断します。

激しく痛む場合の薬

鎮痛薬オピオイド使います。外用薬、飲み薬があり、いずれも脳に作用して痛みを脳でブロックします。

副作用はふらつき、悪心、便秘、めまいなどがあります。

関節液が溜まって痛む場合

まず注射器で関節液を抜き、そこへ薬を入れていきます。入れる薬というのはステロイドです。ステロイドは痛みを急速に抑える効果があります。

しかし、繰り返しステロイドを使うと骨や軟骨に悪影響があるので、繰り返しの使用は推奨されていません

他にヒアルロン酸を入れることもあります。もともと関節液に含まれている成分ですが、変形性ひざ関節症になるとヒアルロン酸が少なくなるので、注射でそれを補うということです。

これによって関節の動きが滑らかになって、痛みを和らげることができます。ヒアルロン酸はステロイドに比べて効き始めに時間がかかりますが、痛みの症状を長い時間緩和させてくれると言われています。

どちらも関節液がたまっていなくてもひざが痛い場合に使用することができます。

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬

抗鬱薬の一つで近い将来ひざの治療にも使えるようになると言われています。体には痛みを伝える神経の他に痛みを和らげる神経があります。

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬は痛みを抑える神経伝達物質を増やします。その結果痛みを和らげる神経が活発になって痛みを抑えることができます。

オピロイドと比べてふらつきや悪心などの副作用が少ないのが特徴です。新しい薬なのでこれまでにない効果に期待できます。

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