橋本病、バセドウ病の症状、治療法は?

他の病気と間違えやすいホルモンの病気ですが、如何に気付くことができるかが大切です。ホルモンの病気「バセドウ病」「橋本病」の症状や治療法など紹介します。

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ホルモン種類!どんな病気と関係している?

ホルモンの語源ですがhormaein(呼び覚ます・刺激する)というギリシャ語からきています。

ホルモンを分泌する臓器は内分泌線と呼ばれています。

だ液や涙は体の外に放出されるので外分泌腺と呼ばれますが、ホルモンはその名の通り体の内、つまり血管に放出されます。

血管を伝わって全身の臓器に運ばれ、体や心を健やかに保つ働きをしています。生きていくのに欠かせないものとなっています。

視床下部 ドパミン・ノンアドレナリン
 松果体  メラトニン
 下垂体  成長ホルモン・プロラクチン・バソプレシン
 甲状腺  甲状腺ホルモン
 すい臓  ANP  BNP
心臓  インスリン
腎臓  レニン
 脂肪組織  レプチン
副腎  アルドステロン・コルチゾール・アドレナリン
卵巣(女性)精巣(男性)  エストロゲン・プロゲステロン・テストステロン

現在100種類以上のホルモンがあると言われています。

私たちが朝起きたり夜眠くなったりするのもホルモンの働きですし、すい臓から分泌されるインスリンは糖尿病と非常に密接していて、インスリンの働きが悪くなったり分泌が落ちてきたりすることで糖尿病になると言われています。

ホルモンが多すぎたり少なすぎたりすることで起こるのがホルモンの病気です。甲状腺は喉仏の下あたりにある器官で、蝶が羽を広げたような形をしています。

甲状腺ホルモンを一言で言うなら「体を元気にするホルモン」です。新陳代謝を活発にしたり副交感神経や心臓などの全身の臓器の活動を高めて、汗をかいたり脈を調節したりします。

この甲状腺ホルモンの分泌量が多すぎても少なすぎても問題になります。甲状腺ホルモンが多くなって起こる代表的な病気が「バセドウ病」で、少なすぎて起こる代表的な病気が「橋本病」です。

バセドウ病は200〜300人に1人発症すると言われています。男性にも発症しますが、女性に多く見られるのが特徴です。20〜40歳代に発症のピークがあります。

バセドウ病の主な症状

  • 動悸、息切れ
  • 疲れやすい
  • 暑がり、汗をかく
  • イライラして落ち着かない
  • 食欲はあるのに体重減少
  • 手足の震え
  • 眼球の突出
  • 首の腫れ

首の腫れは明らかに膨らんできて、触ると弾力があります。痛みは特にありませんが、喉が詰まったような違和感を感じることはあります。

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目の症状に関しては、目の奥にある筋肉や脂肪に炎症が起こって腫れることによって目が前に押されて、目が突出してしまいます。

目に症状が起こってしまうのはバセドウ病の患者さんの3人に1人くらいで、全員に症状があらわれる訳ではありません。

このような症状があっておかしいなと感じた場合はまず内科を受診してください。症状と血液検査によってほぼ診断されます。他に甲状腺シンチグラフィーという検査が行われることもあります。

バセドウ病の治療法

抗甲状腺薬

8割の方がこの治療法を選択しています。甲状腺ホルモンを作ることを抑える薬です。

ちゃんと服用すれば約4割の方は治ります。ただ慢性の病気なので1年以上は服用しなければいけません。

放射性カプセル

ヨウ素131という放射性物質入りのカプセルを服用します。カプセルの服用は基本的に1回で、効果は持続します。放射性物質は微量なので、発ガンのリスクはほとんどありません。

ただし、放射性カプセル服用後一定期間は子供との接触や人ごみは避けなければいけません。1年以上経てば体から無くなっていくので大丈夫です。

手術

甲状腺を取ってしまうので確実です。しかし、首に手術の後が残ってしまうデメリットもあります。

橋本病とは?自分では気付きにくい?

橋本病は甲状腺に慢性の炎症が起こる病気です。

自分の免疫が自分の甲状腺を攻撃する自己免疫疾患の一つです。バセドウ病と同様男性よりも女性に多く見られる病気です。

成人女性の10〜20人に1人発症すると言われていて、特に40歳以上の女性に多く見られます。

橋本病の主な症状

  • むくみ、しわがれ声
  • 皮膚の乾燥
  • 寒がり、体が冷たい
  • 無気力、疲れやすい、うつ症状
  • 食欲はないのに体重増加
  • 首の腫れ
  • コレステロールが高くなった

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甲状腺ホルモンが低下するので、バセドウ病とは逆で新陳代謝が悪くなり、元気がなくなります。よくありそうな症状が多いので自分で気付くことはとても難しいです。

これらの症状が3つ以上ある場合は一度内科を受診することをお勧めします。最近では人間ドックなどの検査で見つかることも増えています。

橋本病の治療法

甲状腺ホルモン薬

慢性疾患なので薬は一生服用し続けます。副作用はほとんどありませんので、安心して服用を続けられます。

ヨウ素の制限

健康な人がヨウ素をたくさん摂っても問題ありませんが、橋本病の人がヨウ素を摂ってしまうと甲状腺の機能が低下してしまうことがあります。

妊娠を希望されている方(妊娠している方)やLDLコレステロールが高値の方は特に治療が勧められます。

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