肺腺がんの治療、症状、原因は?

先日、野際陽子さんが、肺腺がんのため亡くなりました。また、5月には歌舞伎役者の中村獅童さんも、初期の肺腺がんが見つかり手術をされました。

ここ最近で立て続けに耳にした『肺腺がん』とは、一体どんな病気でどのような症状があらわれるのでしょうか?肺腺がんについて詳しく説明します。

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肺腺がんってどんな病気なの?

肺腺がんとは、多種ある肺がんの一つで、肺がんの中で最も多く日本の肺がんの患者さんの半数近くがこの肺腺がんといわれています。

肺腺がんは、肺の末梢部分にある分泌腺にがん細胞が出来ます。男性より、女性に表れることが多く、初期の段階では自覚症状が出にくく、化学療法や放射線療法が効きにくいという特徴があります。

肺がんと言うと、タバコを吸っている人がなりやすいイメージがありますが、この肺腺がんは、喫煙の有無はあまり影響していません。ですので、タバコを吸ったことがない人でも、このがんが多く発症しているのです。

では、肺腺がんの原因は一体何なのでしょう?

肺腺がんの原因って何?

肺腺がんを発症してしまう原因は一体何なのでしょう?上記では、タバコの影響はあまり関係ないと書きましたが、全く因果関係がないわけではなく、喫煙する以上、やはり多少なりとも悪影響を及ぼしています。

オハイオ州立大学のピーター・シールズ氏らの研究チームが、肺腺がんの増加は『軽いタバコ』が要因だという論文を、5月22日付の医学誌で発表したそうです。

論文によると、軽いタバコというのは、フィルターに小さな穴を開け、吸い込む空気量を増やすことで、吸い込む煙に含まれるニコチンやタール値を薄める仕組みらしく、その穴があることで、タバコの燃え方が変わり、結果様々な発がん性物質を作り出し、更に肺の奥にまで煙が到達していることが、肺腺がんの増加に関連しているということです。

次に考えられている原因は、大気の汚染物質です。近年話題となっているPM2.5など、細かい粒子が肺の奥深くまで入り込み、体に悪い影響を与えているのです。

がんとは関係ないですが、実際、筆者もPM2.5が飛来すると、喘息が出やすくなり、毎回苦しめられており、PM2.5の有害さは、身をもって経験しています。

また、近年では女性ホルモンが、肺腺がんの発症に関係しているのではないかど考えられています。というのも、閉経が遅かったり女性ホルモンの薬を飲んでいる人に、このがんを発症している人が多いことがわかったためです。

現在では、より状況が解明され、エストロゲンという物質を体内で作るために必要な遺伝子が、このがんに関係しているのではないかと考えられています。

その他にも、慢性的な肺の疾患や肺結核等で、慢性的に肺の細胞を傷つける環境にある人達も、肺腺がんを患ってしまうリスクが高いようです。

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肺腺がんの初期症状は?本当に全くないの?

肺腺がんとはどういうものかという項目で、肺腺がんの初期症状が無いと書きましたが、残念ながら全くその通りで、そもそも、肺がん全般的に、がんが進行するまで症状が出にくく、中でも、この肺腺がんは残念なことに、がんの初期の状態での自覚症状が、全くといっていいほどありません。

ですので、この肺腺がんを早期発見するためには、人間ドックなどで、定期的に健診を受けるより他はありません。

幸い、このがんは気管支の細い部分(分泌腺)に発症することが非常に多いため、定期健診など、通常のX線検査で発見しやすい傾向にあります。

中村獅童さんが、このがんを初期で発見できたのも、定期的に受けている人間ドックでしたよね。ただ、肺腺がんも進行していくと、様々な症状が現れます。

がんが進行すると共に、他の肺がんでもみられる、長期間続く空咳や血痰、喘鳴、胸の痛みなど、喘息に似た症状が出てきます。また、がんが大きくなると胸膜に影響が及び、胸に水が溜まるケースもよくみられます。

更にがんの進行が進むと、リンパ節に転移したり遠隔転移したりするため、ひどい倦怠感や身体全体に激痛を感じることがあります。

ただ、ここまでの自覚症状が表れると、がんのステージもかなり進行していると言えるでしょう。

もし肺腺がんにはどんな治療方法があるの?

肺腺がんの一般的な治療には、手術・放射線治療・化学療法の3つのち療法が選択されます。

手術

手術の場合、まだがんの進行がほとんどなく、手術でがんを切除することが可能な場合に行われます。がんの拡がり方や進行具合によって、肺の一部を取り除くか片方の肺全部を取り除くか決まります。

術後は、再発防止のための科学治療や放射線治療が行われることがあります。

放射線療法

X線や他の放射線をがんに照射して、がん細胞を死滅させたり、成長を食い止めたりする治療です。

照射の方法として、機会を使って体外からがんに照射する『体外照射』と針やカテーテルなどを通して、がんの内部又はその周りに照射する『体内照射』の2通りの方法があります。

化学療法

抗がん剤を用いる治療方法です。抗がん剤でがん細胞を死滅させたり、がん細胞の増殖を抑えたりします。

この他に、レーザー光線でがんを死滅させるレーザー光線療法やがん細胞にのみターゲットを絞った薬を用いた標的療法などがあります。

いかがでしたか?初期症状が全くといっていいほどない肺腺がん。自覚症状が現れたときには、そのがんは随分と進行してしまっているようです。

がんを進行させないためにも、早期発見するためにも、定期的に健康診断を受ける事が大切になってきます。ぜひ、皆さんも定期的に検診を受けましょう。

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