総合失調症の症状、原因、なりやすい人の特徴は?

さまざまな原因によって起きる病気。自分の病気の実情が分からなければ、怖いと感じて受け止めることも難しくなります。先入観や偏見を抱かずに、克服すべき病気のひとつとして対処する方法はその病気について正しく知ることから始まります。

統合失調症の発病の原因についてはまだ解明途中ですが、さまざまな要因が重なって起きる脳内の変調だといわれています。症状や経過から、統合失調症だと判断できるポイントをご紹介しましょう。

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統合失調症とは?

脳の病気

統合失調症は心の病気ではなく、脳の病気です。脳の機能のバランスが崩れて、失調状態になることで発病するからです。通常、脳内ではさまざまな神経伝達物質が分泌され、情報のやりとりが行われています。

その中でも、特に統合失調と関係があるのはドーパミンという物質です。ドーパミンが過剰に働くと興奮や神経過敏、集中力の低下を招いて、発病の原因になってしまいます。

また、セロトニンと呼ばれる物質も関係しているといわれてます。セロトニンの不足によって、不安が強くなったり、意欲が減退してしまいます。

脳の中でも前頭葉や大脳辺縁系という部位が影響を受け、構造的な変化が起こる場合もあるでしょう。

若い年代に多い

統合失調症が最も多く発症する年代は思春期〜20代半ばです。30代以降に発病する場合もありますが、詳しく調べてみると、もっと以前から潜在的に症状があらわれていたことが分かることも少なくありません。

というのも、統合失調症の始めはうつ状態や引きこもりなどの症状があるため、他の病気と勘違いされたり、統合失調症であることを見落としがちになるからです。

有効な治療法がある

統合失調症の中心となる治療法は薬物療法です。脳内に起こっている神経伝達物質のバランスを、薬の作用で正常な状態に改善していくことができます。

ちょうど、慢性疾患といわれている糖尿病や高血圧の病気を治療する場合と似ているでしょう。処方された薬を指示どおりに服用して、医師のアドバイスに従って生活するなら健康を保つことができます。

統合失調症の場合も同じですが、さらに効果を高めるために、処方された薬をきちんと服用するとともにリハビリテーションを行うことができます。

統合失調症で考えられる原因とは?

遺伝

押さえておきたい点ですが、統合失調症は遺伝病ではありません。遺伝によって100%発病するわけではありませんし、発病には他の複数の要因が必要なため、リスク要因としてあげることができるでしょう。

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父母のどちらかが統合失調症の場合、子どもの発病率は10〜12%。両親どちらともが統合失調症の場合はさらに高くなり、約48%の発病率になります。一般的な有病率は0.7〜1.0%ですから、比較するとかなり高いことがわかります。

ストレス

ストレス社会といわれている現代。誰もが意識的であれ、無意識であれ毎日感じているものです。統合失調症は心理的また社会的なストレスが重なって発病することがあります。

ですが、ストレスだけで発病することはなく、他の要因が加わって初めて発病します。特に、病気の再発に影響するのがストレスといわれています。一般に、家族や友人など周囲との緊張関係は病気の再発率を高くするという報告があります。

ドーパミン

ドーパミンは脳内で神経伝達物質として働くため分泌されています。統合失調症はこのドーパミンが過剰に働くことによって発病します。

何度もふれておりますが、統合失調症の発病の原因はひとつではなく、いくつもの要因が重なって起こるものですので、「以前に頑張りすぎたのが良くなかったのでは…」という後悔はしないようにしましょう。

病気にかかりやすい

体の健康には個人差があるため、病気にかかりにくい人もいれば、病気におちいりやすい人います。統合失調症の要因としてあげられる別の点は病気におちいりやすい弱さです。

例えば、母親が妊娠しているときのウイルス感染や分娩時の外傷などによって、脳内に何らかの障害を受けることがあります。また、病気と親和性の高い体質になって、そこに心理的・社会的・身体的ストレスという負担を抱えることで発病することもあります。

統合失調症の症状とは?

不安感・違和感

不安感が強くなって日常が不気味に感じることもあります。そのため、違和感を感じるようになり、猜疑心も強くなるでしょう。

眠れない

頭の中が混乱するため安心できません。不安感が大きくなって、眠れなくなります。

体調不良

焦りや緊張が強くなるため、頭痛や吐き気、動悸など体も不調になります。

妄想・幻聴

統合失調症の人すべてにはっきりあらわれるとは限りませんが、妄想や幻聴などの症状も起こることがあります。統合失調症の人は病気によって自我の壁が弱くなるため、心の中のプライバシーが周囲に漏れてしまっているように感じることがあります。

自分が筒抜けになるように感じるため、不安感や危機感が強くなって、妄想や幻聴につながってしまいます。

統合失調症の場合の妄想は被害妄想のことが多く、特定の人物というよりは、何者かに狙われているといった漠然としたものが多いでしょう。盗聴器がしかけられているといった感覚になることさえあります。

また、物理的には聞こえていないのですが、自分への悪口や命令、うわさ話が聞こえることがあります。ときには、その「声」と本人が会話することさえあります。

まとめ

統合失調症は奇病でも特殊な病気でもありません。一般的に、1,000人に一人が発病する可能生があるといわれている羅患率の高い病気です。

有病率は0.7〜1.0%で、これはがんや脳血管性疾患と同じくらいの割合で発病することになります。早期発見・早期治療が大切ですが、病気のレベルを示す明確な基準や検査がありません。

統合失調症か判断するポイントは警戒心が強くなって周囲を伺うようになることや、電話が盗聴されているのではないかと疑うようになること、ひとりごとのようにぶつぶつというようになることなどです。

突然発症することはなく、前触れとなるサインがありますので、周囲の人たちも含め気を配ることが重要になるでしょう。

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