脳卒中の予防方法|脳梗塞のサイン、原因は?

突然起こる脳卒中ですが、予防することで死亡する危険性を減らすことができます。脳卒中の予防方法10か条、元サッカー選手木村和司さんがなった脳梗塞の1つラクナ梗塞について紹介。

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脳卒中は脳の血管が動脈硬化で詰まってしまって、そこから先の血管に血液が流れなくなって神経が障害を受けて壊れてしまう脳梗塞、脳の血管が破れて血液が固まって脳の障害を起こす脳出血、脳の表面にある血管にこぶができて、それが破れて脳の表面のくも膜の下に出血して脳にダメージを与えてしまうくも膜下出血があります。

原因はいずれもほとんどは同じで脳の血管による病気です。脳の血管をいかに良い状態で保つかというのが予防するのに大切です。まずは脳卒中協会が発表した予防10か条を紹介します。

脳卒中予防10か条

1.手始めに高血圧から治す

血圧が140~159mmHgの軽症の方でも脳卒中になった時の死亡の危険度が3倍で、180mmHg以上の重症の方は7倍以上というかなり高い数字が出ています。

血圧が高いと血管に負担がかかりやすいので破れやすくなったり、傷がつきやすくなって血栓や動脈硬化を起こしてしまいます。血圧を下げて治療すれば危険度も下げることができます。

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2.糖尿病放っておかない

糖尿病の方は危険度が2~3倍となっています。糖尿病も動脈硬化を促進してしまうので脳卒中のリスクが高まります。

3.不整脈見つかったらすぐに受診する

不整脈というのは脈が乱れるということをあらわします。その中で最近お年寄りに多くみられる心房細動という病気があります。

この病気になってしまうと、心房細動がない人に比べ5倍リスクが高まります。

しかも、心房細動からは重度な脳卒中になりやすいと言われています。

ちゃんと治療すれば8割は良くなると言われているので、脈がおかしいと思った時は、放っておかずに診断してもらいましょう。これら3つの病気は特に脳卒中と深く関係しています。

4.タバコを止める

タバコを吸った後は血圧が上がります。血圧以外にも悪影響で、脳卒中を予防するには禁煙は避けては通れない道です。

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5.アルコール控えめは

6.高すぎるコレステロール

コレステロールも動脈硬化を促進してしまいます。摂り過ぎには注意しましょう。

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7.お食事の塩分・脂肪控えめ

高血圧を防ぐには塩分を控えなければいけません。なので減塩ものウソ中の予防につながります。

8.体力に合った運動を

運動不足によって肥満になってしまって、糖尿病、高血圧、脂質異常症などを引き起こしてしまいます。

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9.太り過ぎ(肥満)

肥満は上記の通り脳卒中のリスクを高めます。

どれも生活習慣が深く関わっていますね。脳卒中だけでなく色々な病気の引き金になるような生活習慣には注意しましょう。

10.脳卒中起がきたらすぐに病院へ

当たり前のことなんですが、実際に脳卒中になった方は意外とすぐに病院へ来れていないケースが多いです。

なぜかというと症状が起きてしばらくすると治ってしまうことがあって、それでそのまま放っておいてしまいます。それで次の日に倒れて病院に運ばれるということが多いからです。

前兆には、片側のしびれやマヒ、顔が歪む、ろれつが回らない、言葉が理解できない、視野の異常、突然経験したことのないような頭痛、などの症状があります。

少しでもおかいと思ったら放っておかずに病気を疑って病院へ行って診断してもらいましょう。

心臓が原因で起こる脳梗塞は心原性脳塞栓症といって、不整脈の一種の心房細動によって起こります。不整脈とは心拍数のリズムがバラバラで一定でない状態のことです。

心房細動は不整脈の一種で、心房(心臓の一部)が細かく動くことです。細かく動いてしまうと心臓内の血液がよどみ血栓ができやすくなります。

その血栓が血管によって脳に運ばれ脳梗塞を引き起こしてしまいます。心房細動がある方は脳梗塞を引き起こしてしまう可能性がない方の5倍も高くなってしまいます。

しかも日本に潜在的に200万人の心房細動の患者さんがいると言われています。

心房細動が原因の脳梗塞

  • 増加傾向
  • 見逃されやすい
  • 重症になりやすい

といった特徴があります。心房細動は一種の老化現象で、高齢者の方に多く見られます。

日本の患者さんの半数以上と言われています。

65歳以上の方の10人に1人が心房細動になっています。他にも喫煙、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、慢性腎臓病などが心房細動を引き起こす原因となります。

高齢化社会ということもあり増加傾向になっています。心房細動は動悸や失神、ふらつき、めまい、不快な気分などの自覚症状がありますが、全く症状が表れないこともあります。

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心電図で検査しても異常が見つからないこともあります。そのような時は24時間ずっと連続で心電図を図れる「ホルター心電図」の検査を受けましょう。

ご自分で脈をとるだけでも発見することができることもあるので、気になっている方は脈をとってみましょう。

心房細動が原因の脳梗塞は動脈硬化による脳梗塞と比べると血栓が大きく、太い血管に詰まってしまうことがあるので脳梗塞になってしまう範囲が広くなってしまいます。

死亡率が高く、後遺症を残しやすく、寝たきりになってしまう率が1番高い原因です。予防の治療法は抗凝固薬で血液を固まりにくくし血栓ができないようにします。

心房細動によるTIAや脳梗塞を発症したことがある人や、

  • 心不全
  • 75歳以上
  • 高血圧
  • 糖尿病

このうちの2つ以上に当てはまる方は心房細動になっていなくても服用が必要になってきます。

心房細動はすぐに治るようなものではないので、専門の先生と相談しながら心房細動とうまいこと付き合っていっていただきたいと思います。

脳梗塞のサイン(前兆)

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木村和司さんは現役時代正確なボールコントロールから魔術師と讃えられ、数々の美しいゴールでファンを魅了し、日本代表の10番として名をはせました。

2010年からは横浜F・マリノスの監督を2年間率いました。

ゴルフコンペのため熊本県の玉名カントリークラブに来ていた木村さん、3番ホールまでは調子よく回っていましたが、4番ホールで突然異変が起きました。

さっきまで普通に歩いていたのに、急に歩くとフワフワし、雪の上を歩いている感じになりました。そして、スイングはボールに当たらず空振りして打てなくなりました。

アスリートの勘でおかしいと感じてプレーを中止することにし、友人の車で病院に連れて行ってもらうためカートに乗ると、そこからまったく足が動かなくなってしまいました。

病院に着く頃にはストレッチャーで運ばなければいけない状態に(右半身が麻痺)。医師から告げられた病名は脳梗塞でした。

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脳梗塞には3種類あります。1つ目が頸動脈や頭の太い血管が動脈硬化によって詰まるアテローム血栓性脳梗塞。

2つ目は心臓から血栓と呼ばれる血の塊が脳へ流れて血管を詰まらせる心原性脳塞栓。

3つ目は脳へは入っていく糸のような血管が狭くなったり詰まったりしてしまうラクナ梗塞。

どの脳梗塞も脳細胞に血が行き渡らなくなるとその細胞は死んでしまいます。木村さんは細い血管詰まってしまったラクナ梗塞でした。

脳梗塞は時間が命なので、木村さんを救ったのは病院が近くにあった(ゴルフ場から5分位)ことです。

手が動かなくなって箸を落としたり(手の麻痺)、急に話せなくなったり(言語障害)、顔が突然歪んでしまったりするのが主に見られるサインです。

いつからか見られる症状ではなく突然の症状というのが重要です。このサインを見逃さずにすぐに対応することで木村さんのように助かることができます。

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この症状は一時的に出てすぐにおさまる一過性脳虚血発作の場合もありますが、1日から2日後に脳梗塞になってしまう危険性が非常に高くなっています。

これを見極めるのは非常に難しいことなのですが、いつもとなんか違うと感じた場合念のため病院へ行くか救急車を呼びましょう。

脳梗塞を引き起こす原因とは?

脳梗塞を引き起こしやすい5つのやり過ぎで木村さんも引き起こしてしまいました。

働き過ぎ

木村さんは仕事のストレスで糖尿病にもなってしまったそうです。

飲み過ぎ

血管内が脱水状態になり血液がドロドロになってしまい、中性脂肪も増えてしまいます。

木村さんは中性脂肪や悪玉のLDLコレステロール値が高かったそうで、新たに脂質異常症も判明しました。

食べ過ぎ

木村さんはラーメン屋カレーパンが大好物だったそうです。こういった炭水化物を多く摂ると血糖値が上がってしまいます。そして、高血圧症でした。

タバコ吸い過ぎ

タバコは動脈硬化に影響があり、そのリスクは吸わない人の約2倍です。

怠け過ぎ

運動不足から肥満などを招きます。肥満は脳梗塞を発症した際の死亡リスクを高めてしまいます。

お酒も飲み過ぎがいけなく飲んでいけないということではないので、適量のアルコールをとるようにしましょう。

脳梗塞予防法

夏の脳梗塞の一番の予防法は水分補給です。意識して多めの水分を摂るようにしましょう。

利尿作用があって逆に水分がとられてしまうことがあるので、お茶やコーヒーではなく水が良いです。

夏は寝汗もかきやすくなるので寝る前に1杯飲んだり小まめに水分を摂るようにしましょう。

脳梗塞によって死んでしまった細胞はに度と生き返りません。

しかし、リハビリを続けることによって周囲の細胞が死んだ細胞の代わりをするようになると考えられています。

木村さんは死に物狂いでリハビリをして異例の2ヶ月で退院されました。

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