認知症の人にしてはいけない言動とは?

認知症の人のしてはいけない言動、やってはいけないことについて。「私は認知症に絶対にならない」と思っている人でも歳を重ねて行けば必然的に認知症になります。もちろん大小はありますが、物忘れも一種の認知症です。

では、認知症の人にやってはいけないことはどんな事なのでしょうか?身近に認知症の人がいる場合はよく知っておきましょう。

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認知症の人にしてはいけない言動

「不安にする言動」

認知症の人の近くでいきなり大きな声で怒鳴ったりなどしてしまうと不安な気持ちになってしまいます。

自分が怒鳴られていなくても、「もしかして私が怒られているのかな?」と思ってしまうのです。認知症の人の事を不安にしてしまう言動はより認知症を悪化させてしまう言動になります。

他にも、後ろからいきなり声をかけたり、肩をいきなり叩いてしまうとびっくりして転倒してしまう可能性もあるので気を付けましょう。

「暴言を吐かない」

認知症の人は物事を忘れてしまう事がよくあるので、今までできていたことがいきなりできなくなってしまったり、失敗をしてしまう事もあります。

例えばオムツではないのに洋服を着たまま排尿や排便をしてしまったり、口に入れてはいけないものを口に入れてしまったりもします。

そして何を思ってか夜中にいきなり起き出し、「野菜を買いに行って来なくちゃ明日の朝ごはんが作れない」などと言って外に出ようとしてしまう事もあります。

こうした認知症の人の言動に対して「ダメ!」「なんで分からないの!」「辞めて!」などと声をかけてしまいがちですが、暴言を吐いてしまうと認知症の人は混乱してしまいます。

認知症の人の近くに居るとこうした言動をよく目にしますが、こうした言動を目にした時は1度深呼吸をして落ち着きましょう。

気持ちが落ち着いてから「どうしたの?」「気にしなくて大丈夫」と優しい口調で声をかけてあげると認知症の人は落ち着きやすくなります。

「否定しない」

認知症の人は帰宅願望が表れやすくなります。自宅に居ても「家に帰りたい」と言ったり、施設に入所している時も「もう帰るよ」と言ったりします。

こうした帰宅願望が認知症の人に表れてしまった時に「帰れません」「家はココだよ」と否定してしまうと認知症の人は不安な気持ちが募ってしまったり、パニックになってしまう事もあります。

これだけで済めばまだいいのですが、中には怒ってしまったり暴力をふるってしまうなんてこともあります。

帰宅願望が出た時だけではなく、日常の中で認知症の人が言った事を否定しないようにしましょう。

「上から目線で物事を言わない」

「これをしなさい」「これやっておきなさい」などと認知症の人に上から目線で物事を言ってしまうと深く落ち込んでしまいます。

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深く落ち込んでしまったことが原因でこちらが何かを指示してもやらなくなってしまいます。
これは悪循環を引き起こしてしまうので、認知症の人だけではなく、お互いに物事が進まないまま時間だけが過ぎて行ってしまいます。

「これお願いしても良いですか?」「先にこっちからやった方が楽かもしれないよ」などという言い方が好ましいでしょう。

「行動範囲の制限」

認知症と一括りに言っても歩行が可能な方や車椅子の方、杖があれば歩行可能な方などが居ます。

こうした人たちはどうにかしようと自宅内を散歩してみたり、デキることは自分でやろうとします。

それなのにこちらが「危ないからここに居て!」「遅いからやらなくていい」「ここに居て」などと行動範囲を制限してしまうと何もしない、何もできない事で認知症が進行しやすくなってしまいます。

こちらが手を離せない時に認知症の人が行動してしまうと見守りができないためこうした行動制限をしてしまいがちですが、その時だけ行動制限をして、見守りができる時は行動制限をせずに好きな事を好きなだけさせてあげると認知症の進行を少しでも緩めることができます。

「叱る」

日常生活の中で認知症の人が何かに失敗してしまった時に「何やってるの!」「忙しいのにこんな事してー!」などと強く叱ってしまうと認知症の人の自尊心を傷つけてしまいます。

自尊心を傷つけてしまうとまた同じ失敗を繰り返してしまう事もあります。また、自尊心を傷つけられた恐怖から「ちゃんとしなくちゃ」と思えば思う程失敗しやすくなってしまいます。

認知症の人が何か失敗してしまった時は強く叱らずに、「大丈夫だよ」「お腹痛かったの?」などと優しく寄り添ってあげるのが良いでしょう。

そして、失敗してしまった後は成功するまで認知症の人に寄り添い、成功した時に一緒に喜んであげると認知症の人もとても嬉しい気持ちになります。

「脳トレ」

最近では認知症の人に脳トレとして勉強をさせて脳を活性化させようとしていますが、脳トレを無理にやらせてしまうと逆効果になります。

楽しそうに脳トレをやっているのであれば特に問題はありませんが、「脳トレの時間だから脳トレやって」などと強制的に脳トレをやらせてしまうと問題が解けなかったときに「なんで解けないんだろう?」「みんなはスラスラできているのに…」などと落ち込んでしまう場合があります。

無理に脳トレをやらせるのではなく、「脳トレやってみる?」といった声掛けをし、「やらない」と言うのであれば無理にやらせる必要はありません。

そして、「やる」と言ったのにすぐに脳トレを辞めてしまっても「最後までやりなよ」などとは言わずに「これで終わりにする?片付けちゃっても良い?」といった声掛けがベストです。

まとめ

認知症になってしまった人は基本的に気持ちが不安定な状態です。そのためちょっとしたことにビックリしてしまったり機嫌が悪くなってしまったり怒りを感じてしまう事もあります。

そしてこちらが何かを無理にしようとすればするほど認知症の人は拒否してきます。介護をする側からすればこちらの予定に「合わせて行動してほしい」と思ってしまいますが、そう思えば思う程認知症の人にこちらの焦っている気持ちが伝わり余計に時間がかかってしまいます。

焦らず認知症の人を第一に考えて行動することでスムーズに行うことができ、介護する側も、介護される側も気持ちのいい付き合いをすることができます。

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