前頭側頭型認知症の検査、対処方法は?

アルツハイマー病と勘違いしやすい前頭側頭型認知症。若年性認知症の代表疾患で症状が特徴的です。前頭側頭型認知症の原因や症状診断、対処法や検査方法など紹介します。

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前頭側頭型認知症とは?

前頭側頭型認知症とは異常なタンパク質により脳が部分的に萎縮していく病気です。アルツハイマー病は脳の海馬が萎縮しますが、前頭側頭型認知症は前頭葉、側頭葉のどちらかが萎縮し始め発症します。

脳の間のシワが広がっていき、進行してどちらも萎縮してしまいます。アルツハイマー病とは脳の萎縮する場所が違うんですね。

この病気は2015年から厚生労働省の難病に指定され、全国には推計約12,000人いると言われています。

理解が進んでいないのでアルツハイマー病と間違える患者や気付かない患者が多いのが現状です。若年性認知症(65歳未満の認知症)の代表的な疾患となっています。

こんな症状がある人は前頭側頭型認知症かも?

  1. 知っているはずの言葉を聞いても意味がわからない時がある
  2. 知り合いや親しい友人の顔を見ても誰かわからない
  3. 店頭や人の家の庭にあるものを勝手に持って行ってしまう
  4. 一時停止違反や信号無視などの交通違反を繰り返してしまう
  5. 毎日急に出かける
  6. 甘いものが急に過剰に好きになる
  7. 毎日同じものを食べる
  8. あればあるだけ食べ物を食べてしまう

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1、2が側頭型、3、4、5が前頭型、6はそのどちらにも認められる症状です。特徴的な症状となっているので、1つでも当てはまっているなら前頭側頭型認知症の可能性があります。

この病気は側頭葉から始まることが多く、左の側頭葉が萎縮すると1のような症状が起きます。始めは難しい言葉がわからなくなり、進行してくるとよく使う簡単な言葉までもわからなくなってしまいます。

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最終的にはいくつかの言葉しか使えなくなり、同じ言葉しか言わなくなってしまうこともあります。漢字で並べられると違った意味で捉えてしまったりすることもあります。

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2は右側の側頭葉が萎縮すると出る症状です。3、4、5は前頭葉が萎縮すると起こる症状で、刺激や欲求が抑えられなくなってしまいます。

6は常同行動といって同じ行動を繰り返してしまう症状です。食事や買い物、行きつけの店など毎日同じような行動をとってしまいます。

その他の特徴

  • 指摘されても気にしない
  • 記憶力は維持できる
  • 一人で出かけても迷うことはない

これらの症状はアルツハイマー病と特に違うところです。側頭型の人は自分で違和感を感じるので自分で医療機関に行き受診することもあります。

前頭側頭型認知症の検査方法

  • 物忘れ外来
  • 認知症疾患医療センター
  • 日本老年精神医学界
  • 日本認知症学会の専門医

を受診して下さい。検査方法としては、

  • 問診
  • 言葉と行動の異常の診察
  • CT、MRI、SPECTなどの脳の画像検査

対処法

前頭側頭型認知症の対処法は大きく分けて2つあります。原因はタンパクとわかってはいますが、それに対する治療法はまだわかっていません。

適切な介護で行動のコントロール

様々な行動をするのでそれをコントロールして介護していくことが大事なこととなってきます。

四六時中介護するのが難しいのであれば、デイサービスを毎日同じ時間帯に行き常同行動を利用します。

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常同行動の利用の仕方は色々あって、例えばすぐ外出してしまう場合、毎日何時に◯◯をすると決め、同じ時間に帰宅させます。

行動を誘発するようなものは管理するようにしましょう。例えば甘いものだったり、車の鍵ですね。見えないところに置いておいたり、買い置きしないなどの工夫が必要です。

症状を軽減する薬

常同行動や食べ過ぎには抗うつ薬SSRI、衝動的行動や興奮には抗精神病薬を使用します(保険適用外)。

万引きをしてしまう可能性ももちろんあるので、行くお店を知っているのであれば、相談して後で料金を支払う約束をしたり未然に防ぐことも大切です。

自分たちだけで抱え込まないで医療機関や他の人たちにも相談して対処していきましょう。

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