血管性認知症の症状、前兆、対処方法は?

認知症というとイメージするのはアルツハイマー病ですが、他にもいくつものタイプがあります。レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、正常圧水頭症、血管性認知症などがあります。

あまり聞きなれない認知症が結構あるんですね。血管性認知症について紹介します。

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認知症患者数は推計462万人で、全体の62%がアルツハイマー病、20%が血管性認知症、残りがその他となっています。

認知症の初期症状は物忘れと思い込んでいる人が多く、それが理由で発見が遅れてしまうことがあります。

どのタイプの認知症も進行すると寝たきりになってしまうので、知っておくことが早期発見につながり寝たきりの回避につながります。

血管性認知症とは?

血管性認知症には2つのタイプがあります。

脳卒中による認知症

脳の血管が詰まると脳梗塞になり、血管が破けると脳出血が起きます。すると脳がダメージを受けて壊死してしまいます。

これによって認知症になってしまうんです。大きな血管が詰まってしまうと半身の麻痺やろれつが回らない、ふらふらするなどの明確な症状が起きてきます。

脳小血管病による認知症

小さい脳梗塞や脳出血が多発します。小さな血管で起こっているものなので、多くの場合症状が出ないものとなっています(無症状性)。

これが多くなってくると認知症につながってきます。脳小血管病は40代になるとどの方でも1〜2個は持ってると言われています。

加齢や生活習慣病(糖尿病や高血圧、脂質異常症など)で悪化しやすくなっています。

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血管性認知症の症状・前兆は?

  1. 以前はスムーズに行えていたことが段取り良くできなくなってきた
  2. 物忘れが多い
  3. 歩く、食べるなどの動作がゆっくりになってきた
  4. 活気がなくなった
  5. 言葉数が減った
  6. 急に怒ったり泣いたり笑い出したりする

自分だけチェックするのではなく、家族や周囲にいる高齢者に当てはめて考えてみてください。

これらのどの症状も血管性認知症に関連している症状で、1〜3が頻度の高い症状となっています。4〜5は頻度は低いのですが、重要度が高い症状となっています。

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脳は大脳皮質(脳の表面側)から白質という情報を伝える経路を通って体に伝達されます。脳卒中でそれが断線されると情報がきちんと伝わらなくなり症状が出てくるんです。

記憶を司っている部分とのやりとりもできなくなってくるので物忘れも多くなってきます。アルツハイマー病は記憶がすっぽりなくなるケースが多いのに対し、血管性認知症は一部が欠落するような物忘れの仕方をします。

例えばアルツハイマー病だと朝食を食べたこと自体覚えていない場合が多いのですが、血管性認知症は食事したことは覚えているけど内容が思い出せないと、物忘れにも違いがあります。

情報の伝達経路が広範に障害されていくので、情報が手足に伝わりにくくなるので動きがゆっくりになってしまったり、言葉数が少なくなるのもそれが原因です。

また笑いながら泣いたり、泣きながら笑ったりといった症状も起きてきます。

血管性認知症の可能性があった場合

脳卒中を起こした人は、

  • 神経内科
  • 脳神経外科

など治療を受けた担当医に相談してみましょう。そうでない人は、

  • 物忘れ外来
  • 神経内科
  • 精神科
  • 脳神経外科

などを受診してみましょう。そこで記憶力テストや脳の写真を診てもらえます。

血管性認知症の検査

  • 症状などを聞き取る問診
  • 記憶力を調べるテスト
  • CTやMRIなどで脳の画像検査

脳卒中を過去に起こしたことのある人は半年〜1年に1回定期的に検査を受けるようにして下さい。血管性認知症の危険因子とされているのは、

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 喫煙

とされています。70歳以上でこれらの危険因子がある場合、脳ドッグというものもあってそれを受診するのも良いかと思います。

費用は施設によって違いますが、だいたい4〜10万円とされています。

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血管性認知症に対処法

  • 脳卒中の再発を防ぐ
  • 脳小血管病の悪化を防ぐ
  • 認知症の症状を改善する治療

基本となるのが食事や運動、禁煙などの生活習慣の改善です。意欲低下、うつ、不安感などの症状がある場合は脳循環改善薬、脳代謝改善薬などで対処することができます。

最近ではアルツハイマー病と血管性認知症の混合型が増えてきていて、5〜6割を占めていると言われています。疑わしい症状があればすぐにでも医療機関を受診しましょう。

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