線維筋痛症は体中が痛くなる病気?原因は?

全身が痛くなる「線維筋痛症」というあまり馴染みのない病気ですが、線維筋痛症がどのような病気なのか、症状、治療法など紹介します。

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線維筋痛症とはどんな病気?

  • 全身に激しい痛みが生じる
  • 女性の30〜50代に多く見られる
  • 急に発症して慢性化
  • ストレスが影響

などの特徴があります。実際にあった例だと、Aさん(50代)は介護で疲れ切った状態が続いていて、心身の疲労やストレスが蓄積されいました。夫は仕事が忙しくて協力せずねぎらいもなし、そんな時自転車で買い物に行く時に転んでしまい肋骨にひびが入ってしまいました。

普通なら1〜2週間で治りますが、しばらくしてから全身が激しく痛くなって、鎮痛剤も効かなくなり、さらに服が触れても寝返りしても痛みを感じるほどの状態になってしまいました。

これが線維筋痛症です。「飛び上がるほど」「ひきつれるよう」「ビリビリ電気が走るよう」「骨が裂けるよう」な痛さだと言われています。

場所は筋肉や腱、関節の周り、内臓(胃や子宮周辺)などに痛みが生じます。この痛みは天候や季節、体調によって変わってきます。

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痛みに伴う症状

  • 疲労感
  • 起床時の不快感
  • しびれ・こわばり
  • 不眠

などの症状に襲われます。痛みの原因ははっきりとされていませんが、痛みを感じる脳の部位の不調だと考えれられています。脳の方から痛みを抑えるセロトニンやノルアドレナリン、ドパミンなどの物質が関係していると言われています。

健康な人はその物質の分泌で痛みを抑えることができるのですが、線維筋痛症の方はこの痛みを抑えるシステムがうまく働かないので痛みがより強くなるのではないかと言われています。

この痛みが何回も何回も繰り返されていくうちに脳の方で過敏性が起こって、痛みに対する感受性が高くなって普通なら耐えられる痛みが耐えられないほど激しい痛みに感じられます。

この痛みを抑える機能がうまくいかなくなる理由は心身的なストレスが原因だと考えられます。

  • けが
  • 病気
  • 事故
  • 疲労
  • 手術・出産

などの肉体に大きな負担がかかるものが発症するケースに挙げられます。ただその背景にあるのが心理社会的ストレスといったものです。

  • 人間関係
  • 仕事
  • 家族問題
  • 生活上のトラブル

どのくらい患者がいるの?

これらのストレスが重なって発症すると言われています。潜在的な患者数は推定約200万人と言われていて、診断、治療を受ける患者は少なく年間で1万1千人しかいません。

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その理由は症状が軽い人と思う人がいるということと、診断治療がうまく進まずに放っておいてしまうことです。4つ以上の医療機関で診断してもらうことでちゃんとした診断をしてもらうことができます。

体の損傷や炎症といった病気がないのにもかかわらず痛むというのが特徴です。診断するには体の圧痛点(全身18箇所)という部分を押して11箇所以上痛むことと(押した後もしばらく痛い)、痛みが3ヶ月以上続いて、体に以上がない場合に線維筋痛症の診断がされます。

他の病気との判別のために血液検査やレントゲンを撮って画像検査をすることもあります。

治療法

薬の治療とそれ以外の治療があります。薬の種類は、

  • 神経性疼痛緩和薬(プレガバリン)
  • 抗うつ薬(デュロキセチンなど)
  • 抗けいれん薬
  • 特別な鎮痛剤
  • 漢方薬

などがあります。抗うつ薬はセロトニンなどの神経伝達物質を調節する働きがあり、抗けいれん薬は筋肉の激しい緊張を抑えたり血液の循環を良くする働きがあります。

通常の鎮痛剤が効かないため特別な鎮痛剤が使われます。女性に多い病気なので体のリズムやホルモンの不調状態を改善するために漢方が使われることもあります。

副作用がでて眠気やふらつきがある場合は薬を減らしたり変えたりしなければいけないので、医師に相談するようにしましょう。

薬で治るのは約6割で、薬で治らない患者さんは受けているストレスのコントロールが重要になります。

薬以外の治療法は、

  • ストレス対策(無理をせずに休憩・筋肉の負担を避ける)
  • 有酸素運動(ウォーキングや水中運動など)
  • 行動パターンの見直し
  • 理学的治療

などです。行動パターンの見直しというのは、普段の習慣的な行動を見直すということです。線維筋痛症の患者さんに多いのが何事も完璧にやらなければ気が済まない人です。

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それが原因でストレスや疲れが溜まってしまうので、自分の行動パターンに問題があるか見直す必要があります。

理学的治療は体が硬くなっている患者さんが多いので、筋肉をほぐしたり、温めたりして血液の循環を良くします。

受診すべき医療機関

医者を探すのは難しいので日本線維筋痛症学会「診療ネットワーク」で調べてみてください。リウマチ科や心療内科、整形外科、ペインクリニックなどに診断、治療ができる先生が増えてきています。

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