慢性腎臓病の原因、検査方法は?男に多い?

新たな国民病「慢性腎臓病」。沈黙の臓器と呼ばれている腎臓ですが、慢性腎臓病の原因や症状などについて紹介します。

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慢性腎臓病

慢性腎臓病の日本での患者数は1330万人いると言われています。ちなみに糖尿病の950万人よりも結構多いという結果に。

成人の8人に1人という計算になるので、慢性腎臓病は最近新たな国民病とも言われています。慢性腎臓病を放っておくと腎臓が働くなくなって腎不全に進行し透析が必要になってしまいます。

さらに強いのが腎臓が悪くなるだけでなく、脳卒中や心筋梗塞などの命に関わる病気を引き起こす原因にもなってしまうことがあります。

慢性腎臓病だと脳卒中や心筋梗塞の発症率が男性が35.6%(慢性腎臓病なしの3倍)、女性が22.0%(慢性腎臓病なしの3倍)という結果が出ています。

急性腎臓病だと適切な治療を行えば腎臓の機能を回復させて元気になることは可能ですが、慢性腎臓病は悪くなってしまうと腎臓の機能が元に戻らなくなってしまいます。

腎臓は腰より少し上の背中側に位置し、大きさは大体握りこぶし程度で1つ150グラム程度となっています。割と小さい臓器ですが健康を維持するのに非常に大切な臓器となっています。

腎臓の働き

  • 老廃物をろ過し、尿として排出する
  • 水分やイオンのバランスを一定に保つ
  • 血圧の調整(レニン)
  • 血液を作る指令を出す(エリスロポエチン)
  • 骨を強くする(活性型ビタミン D)

中でも大切なのが老廃物をろ過し、尿として排出する働きです。腎臓の中には糸球体という毛細血管の塊があります。直径わずか0.1〜0.2ミリほどの大きさで、1つの腎臓の中に100万個もあります。

この糸球体が老廃物をろ過するフィルターの役割をしています。糸球体には老廃物、タンパク、赤血球が含まれた血液が流れてきて、老廃物だけがろ過され水分と一緒に尿として出されます。

そして、老廃物がなくなったきれいな血液が再び体に送られます。腎臓にはもう1つ大切な働きがあります。それはアミノ酸、ブドウ糖、水分、ナトリウム、カリウム、リン、マグネシウムなど体に必要な成分を再吸収することです。

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この再吸収によって水分やイオンのバランスを一定に保つことができるのです。重要な役割があるので腎臓がきちんと働いてくれないと人間は元気に生活できないんです。

慢性腎臓病とは?原因は?

慢性腎臓病とは原因がなんであれ腎臓の障害が慢性的に続く状態のことを言います。この腎臓の障害の主な原因は、

  • 慢性糸球体腎炎(lgA腎炎)
  • 腎硬化症(高血圧性腎症)
  • 糖尿病性腎症
  • 多発性のう胞腎

などがあります。以前は慢性糸球体腎炎が最も多い原因でしたが、最近は糖尿病性腎症が原因の慢性腎臓病が多くなってきました。理由は糖尿病患者が増えてきていることにあります。

症状はあまりでなくかなり悪くなってから症状がでたりするので、ひどくなってから治療を受診する方が多くいます。

慢性腎臓病の検査

  • 尿検査
  • たんぱく尿
  • アルブミン尿
  • 血液検査
  • 血清クレアチニン

たんぱく尿はマイナスやプラスで結果が示されます。マイナスとプラスマイナスは正常で、1+、2+、3+などは尿の中にたんぱくが出ていることを表していて精密検査が必要となります。

正常な腎臓は老廃物だけが尿となって体の外へ排出されますが、腎臓がダメージを受けるとろ過がうまくいかずたんぱくや赤血球まで尿と一緒に排出してしまうんです。これがたんぱく尿や血尿となるんです。

クレアチニンというのは体の筋肉から出るゴミで、通常は糸球体でろ過されて血液中にはほとんど残りません。しかし、糸球体が詰まったりしてしまうとクレアチニンがろ過されなくなってしまいます。

このろ過されずに残された血液クレアチニンの値を特殊な計算式で計算すると、腎臓の糸球体がどれだけ1分間でろ過できる血液量がわかります(eGFR・糸球体ろ過量)。

慢性腎臓病の診断はたんぱく尿が1+以上または糸球体ろ過量が60未満が3ヶ月以上続く場合となります。

初期にはほとんど症状が出ない病気ですが、人間ドックや健康診断できちんと検査をすれば早期発見することができます。

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