更年期障害対策のホルモン補充療法の効果、副作用は?

女性は年を重ねると症状の個人差はありますが、更年期を迎えます。更年期対策のホルモン補充療法について紹介します。

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女性の更年期対策のホルモン補充療法

更年期障害には個人差があります。日本人女性だと平均で50歳で閉経を迎え、その前後5年を更年期と言います。

その時期というのは体のなかの女性ホルモン、特にエストロゲンのレベルが大きく下がるのが一番大きな原因となって心や体で色々辛いことが起こってきます。

70〜80%の人がそのような症状を訴えて、残りの人はスムーズに特に何の症状もなく過ごされます。

その治療法で最近日本でも広がってきているのがホルモン補充療法です。飲み薬や貼り薬(シールのタイプ)、ジェルのタイプがあります。

女性ホルモン(エストロゲン)は卵巣から分泌されて女性の心と体をコントロールしています。

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排卵・卵巣

子宮内膜受精卵を受け取る部分を増殖させて着床しやすくするということも知られています。

記憶や心の安定

皮膚・粘膜

コラーゲン

血管

血管のしなやかさを保って血圧やコレステロールのコントロールもします。

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骨・関節

骨粗鬆症を防いだり、関節の動きも滑らかにします。

内分泌器官

全身に関わる重要なホルモンなんです。50前後になるとこのエストロゲンの分泌量が低くなってきて次のような症状起きてきます。

身体

  • ほてり
  • 発汗
  • 肩こり
  • 動悸頭痛
  • 膣の萎縮

  • 気分の落ち込み
  • 不眠
  • イライラ
  • 興奮しやすい

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200以上の症状があると言われています。ホルモンだけでなく子供の独立、親や夫の問題、仕事などストレス、社会的・環境的要因も原因となります。

物事を真面目に考えてしまう方は心理的・性格的要因が強く働いてしまって症状が強く出てしまうこともわかっています。

また多くの場合はそのような状況に慣れてきて治ることが多いのですが、エストロゲンの低下を補う治療法がホルモン補充療法となります。

エストロゲンは子宮内膜に働き子宮体癌の方向に向けてしまうので、それを防ぐために黄体ホルモンという女性ホルモンの製剤も一緒に使うこともあります。

手術などで子宮をとってしまった方はエストロゲンだけで大丈夫です。1つの方法は両方の薬をずっと毎日使う方法で、出血はありません。

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もう1つの方法は28日間のうちの一定の期間(10〜14日間)黄体ホルモンを使う方法で、出血はあります。

貼り薬は腰やお尻、腹部などの剥がれにくい場所に貼ります。

これにはエストロゲンと黄体ホルモンが入っているものやエストロゲンしか入っていないものがあり、二日に一回貼り替えるタイプや週に一回貼り替えるタイプのものがあります。

ジェルは一回分がプッシュででてくるものと一回分がパックになっているものがあります。プッシュ型の方は肘から肩くらいまでに塗って、パック型の方は太ももからお腹まで塗ります。

ジェル上のものは黄体ホルモンは入っていなくエストロゲン単独のものとなっているので、黄体ホルモンは飲まなければいけません。

触り心地も良く滑らかです。基本的にどれも効果は同じなので自分のライフスタイルに合ったものを選ぶのが良いと思います。

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ホルモン補充療法の主な効果

  • ほてり・発汗
  • 精神症状
  • 膣の乾燥・炎症
  • 資質異常症
  • 骨粗鬆症
  • 皮膚の萎縮

などを改善します。効果が出てくる期間は人によって違ってきますが、早い方で数日、2週間以上かかる方もいます。

3ヶ月以上続けて効果がない場合は別の方法を考えた方が良いかと思います。8割の人に効果があります。

副作用は?

5年以上ホルモン補充療法を続けていると乳がんリスクが上がります(1.26倍)。逆に5年未満であればリスクは上がらないので安心してください。

例え5年以上使っていたとしても喫煙や飲酒、肥満などの生活習慣によるものよりは低くなっています。(飲酒150g/週だと1.75倍)

ホルモン補充療法をしなくても乳がんになってしまう可能性はあるので定期的な診断はしましょう。ホルモン補充療法をすることで胃がんや大腸ガンなどはリスクが低くなることもあります。

この治療法はいつまでやればいい、いつにやめなければいけないという時期はなく、個人で好きなだけやっても大丈夫です。自分に必要かどうかを見極めて続けるかどうかを決めましょう。

ホルモン補充療法を受けられない場合、注意が必要な場合

  • 肝機能低下
  • 乳がん
  • 静脈血栓症
  • 心筋梗塞
  • 脳卒中
  • 高度な肥満
  • コントロール不良な糖尿病や高血圧
  • 60歳以上または閉経後10年以上の新規投与

閉経してエストロゲンが下がると粥状効果といってコレステロールが血管に溜まってきます。

閉経後早期からエストロゲンを投与するとこれを防げますが、ある程度期間が経ってしまってからエストロゲンを投与してしまうと粥状効果が不安定になって逆に心筋梗塞などを引き起こしてしまうんです。

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